2007年04月23日
ナフサのスポット価格、依然として高止まり
先週のC&F/ジャパンの平均は679ドル弱
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、ナフサの国際スポット相場は依然として各地で高止まりしている。

 わが国の商社や石油企業さらには石油化学企業等が国際スポット市場で先週中に契約したC&F価格の平均はトン当たり679ドル弱で、過去最高となった前の週の平均をわずか0.2%下回るにとどまっている。これでC&F/ジャパンの週平均の契約価格は9週連続の同600ドル台となった。

 一方、C&F/ジャパンに少なからず影響をおよぼす北西欧のCIF価格の先週の平均は同650ドル強となっている。前の週の平均を1%強下回るだけで同じく高止まりが続いている。

 北西欧の相場を大きく左右する原油の北海ブレントの先週の価格は前の週の平均を3%弱下がっている。それにもかかわらずナフサの下げ幅が小さいのは原油以上にナフサの需要が強いためであり、したがって今後も突然の大幅な下落は見込めそうにないということになる。