2007年04月25日
三井化学、BPAとEXの価格も改定へ
BPAは27円、EXは19円引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は25日、ビスフェノールA(BPA)とエポキシ(EX)の国内販売価格を5月1日の納入分から改定すると発表した。上げ幅は、BPAが1キログラム当たり27円、EXが同19円。いずれも今年に入って2度目の値上げとなる。

 値上げの理由としては、(1)主原料ベンゼン(BZ)の価格の大幅な上昇(2)プロピレンの原料のナフサの急騰(3)C重油価格の高騰--の3点を挙げている。
 同社によるとこれらの原燃料の価格は1〜3月期に続いて4〜6月期にはさらに大幅に引き上げられるのが必至の見通しとなっている。
BZの同期の国内価格は、従来の1キログラム当たり120円から137円に跳ね上がる見込みであり、また国産ナフサの価格は1〜3月期の1キロリットル当たり5万円見込みから同5万6,000円に引き上げられる公算が濃厚となっている。C重油は同3万4,000円から同5万6,000円へとこれも大幅に是正される見通しにある。

 これに伴い、同社のBPAのコストは、BZのアップ分で同17円、ナフサの上昇分で同4円、そしてC重油の高騰分で同11円膨らむことになる。合計では同32円となるが、このうちのC重油の値がリのうち転嫁分を50%にとどめることにして同21円の値上げを実施することにしたと説明している。EXの上げ幅を同19円としたのは、BPAとEXの原単位が0.7なため。