2007年04月27日
宇部興産、タイでナイロン6樹脂 年産5万トン増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産
タイの工場

 宇部興産は27日、ナイロン6樹脂の需要拡大に対応するため、タイの子会社・ウベナイロンタイランド社(チャルニア ピチットクン社長)で年産5万トンの増設を決めたと発表した。稼動は2009年10月の予定。

 ナイロン6は、繊維及びエンジニアリングプラスチックが主な用途だが、エンジニアリングプラスチックは、押出分野では食品包装用フィルムや釣糸・魚網用モノフィラメント、射出分野では自動車向けを中心に需要が好調で、中国をはじめとするアジア地区では今後も年率10%近い伸びが見込まれている。

 宇部興産は現在、宇部工場(年産6万トン)、タイ(同2.5万トン)、スペイン(同2万トン)と、世界3拠点に合計10.5万トンの生産能力をもつ世界第2位のナイロンメーカーだが、こうした需要の伸びに対応するため、今回の増設決定となった。
 
 同社はタイを、アジア地区における重要拠点と位置づけており、ナイロン6のほか、カプロラクタム、合成ゴムの各事業を積極的に展開している。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1177658282.pdf