2001年07月09日
6月のエチレン生産量、54万2,300トンに
前年比6.1%減、稼働率は97.5%に低下
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が9日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、6月のエチレン生産量は11社合計で54万2,300トンとなった。今年になって初めての60万トン割れである。
 6月の総生産量は、前月の実績を10.8%、前年同月の実績を6.1%それぞれ下回っている。定修による運休プラント数は4基であった。前年同月より1基少ない。一方、運休プラントを除く設備の平均稼動率は97.5%となっている。前月に比べると1.9ポイントの低下である。今年に入ってから最も低い稼働率となった。
 6月の総生産量が前月を10.8%下回ったのは、全体の稼動日数が1日少なかったこと、定修による減産規模が5月を上回ったこと、操業プラントの平均稼動率が低下したこと--などの要因が重なったためと見られる。
 一方、前年同月に対してもマイナス成長となった主たる要因は、昭和電工と三菱化学の両社の総設備能力が両社のプラントの一部停止によって1年前に比べ縮小したことにあると言ってよさそう。
 この結果、今年上期(1~6月)の総生産量は369万5,000トンとなった。前年同期の実績を1.3%下回る規模である。昨年末に経済産業省がまとめた今年上期の必要総数量は前年同期比96.6%の362万3,000トンであったが、それを2.0%上回っている。