2007年05月10日
Jエナジー、水島製油所の重質油熱分解装置 増強が完了
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ジャパンエナジー

 ジャパンエナジーは10日、水島製油所(岡山県倉敷市:木村政信所長)の重質油熱分解装置増強工事が完了し、本格操業を開始したと発表した。生産能力は日産2万6000バレルから同3万バレルへと4000バレル増えた。製油所の競争力強化を図るめ、工費約20億円で昨年9月から着工していた。

 重質油熱分解装置とは、アスファルトなどの重質油を高温で加熱・分解して軽質油を生産する装置のことで、アスファルトの約70%をガスと油分に分解する。

 石油製品の需要構造は軽質化(白油化)が進み、原油も重質原油と軽質原油の価格差(重軽格差)が拡大する傾向にある。このため市場の変化に柔軟に対応する体制を構築した。

【生産能力増強の概要】
(1)装置名:重質油熱分解装置(Delayed Coker Unit)
(2)増強能力:4,000バレル/日(26,000バレル設備を30,000バレルに増強)
(3)改造内容:加熱炉の増設やポンプ能力の増強等
(4)投資額:約20億円
(5)工期:2006年9月27日~2007年4月18日
(6)運転開始:2007年4月30日
(7)施工:日揮、日陽エンジニアリング

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1178760600.pdf