2007年05月11日 |
東セロの07年3月期連結決算、3期連続で最高益を更新 |
シリコーンコートフィルムの伸びが大きく寄与 |
【カテゴリー】:経営(人事/決算) 【関連企業・団体】:東セロ |
東セロの07年3月期連結決算は、売上高が前期比11.8%増の631億9,400万円、営業利益が同51.8%増の56億200万円、経常利益が同57.2%増の52億800万円、当期純利益が同51.6%増の22億9,300万円となった。 営業利益、経常利益、当期純利益とも3期連続の最高益の更新となった。対売上高営業利益率は8.8%、対売上高経常利益率は8.2%増となる。一方の売上高は1998年いらい10年連続の増収で、初の600億円の大台乗せとなった。好業績に基づき、配当を中間期末1円、期末1円の計2円増配して年11円とする。 同期の増収・増益には、かねてから育成に特に力を入れている産業用のシリコーンコートフィルムが市場で人気を呼んで大幅な伸びを遂げたことが大きく寄与している。セラミックコンデンサーや電子部品封止用接着シート向けの需要の拡大と新設備の稼動開始のタイミングがぴったり合った。同フィルムを含む産業用フィルム全体の同期の売上高は137億4,400万円で前期比34.7%増、営業利益は36億7,200万円で同48.4%増となった。 一方の包装用フィルムも、高付加価値品種が順調な伸びを遂げて全体の業績向上に貢献した。L-LDPEフィルムの需要が洗剤やシャンプーなどの詰め替え容器向けやダイレクトメール向け等に拡大したのに加え、蒸着フィルムの販売価格を底上げできたことが大きかった。このため包装フィルム全体の売上高は494億5,000万円で同6.7%増、営業利益は19億2,900万円で同58.8%増となった。 08年3月期の予想は、売上高が07年3月期比6.3%増の672億円、営業利益が同3.5%増の58億円、経常利益が同3.7%増の54億円、当期純利益が同39.5%増の32億円となっている。高付加価値型製品の拡販と生産設備の増強に特に力を入れていくことで増収・増益を維持する方針と説明している。 |