2007年05月14日
旭化成ホームズ、高分子ポリマーで外装防水を30年に延長
住宅のメンテナンスコストを大幅に改善
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ホームズ

 ロングライフ住宅の普及、実現を目指す旭化成ホームズは、このほどシリコーン、ウレタンなどを原料とする高分子ポリマーを、シーリング材や塗料に使った「ロングライフコート」方式により、施工、メンテナンスコストを大幅に削減、市場開拓が進んだことを明らかにした。

 同社は基礎技術研究の拡充によって、次世代の商品開発を開発する目的で、昨年11月に旭化成富士支社内に旭化成ホームズ住宅総合技術研究所の建設に着手するなど、建て替え戦略の強化を中心にロングライフ住宅の実現を推し進めている。

 こうした中で新しく開発した高分子ポリマーにより、従来、15年間隔で補修するため足場を要した外装防水の施工、メンテナンスコストを大幅に下げ、30年間に延長するメンテナンスプログラムを実現した。

 また、調達する部品・部材の保証期間の延長、メンテナンス部品共通化による保守・点検費用削減、購買量の安定化などによるコストダウンを進めてきた。住友林業、三井ホームとの住宅部資材の共同購入も行なった。

 今年3月から市販した高分子ポリマーは原料であるシリコーン、ウレタンなどを旭化成グループから仕入れできることも、強みである。

 住宅の長期耐用や防災性などの基本性能の向上、環境負荷低減の動きは昨年6月の住生活基本法の施行以来。これに対応するため旭化成ホームズでは、顧客が満足する(CS)サービス、コストダウン、知識産業の意識(社員全員がそれぞれ客に対応できる)の3点に重点を置くとしている。