2007年05月15日
ナフサのC&F/ジャパンの先週の平均は697ドル
週単位の最高値となった前の週を更新
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油企業ならびに石油化学企業等が国際スポット市場で先週中に契約したナフサのC&F価格の平均はトン当たり697ドル強となった。週単位で史上最高値を記録した前の週の平均価格を同5ドル弱(0.7%)上回っている。これでC&F/ジャパンの平均価格は3週連続の上昇となった。
 
 北西欧のCIF価格の先週の平均価格は同687ドル強で、前の週の平均を同3ドル(0.5%)上回っている。これも3週連続の値上がりである。
 
 一方の原油のスポット価格の先週の平均は、WTIも北海ブレントも中東ドバイも全て下がっている。下げ幅は、WTIが3.0%、ブレントが2.9%、ドバイが1.9%となっている。
 それにもかかわらずナフサのスポット価格が続騰となっているのは、ナフサの需要がアジア地域をはじめとした世界各地で活発化しているのに対して欧州のリファイナリーからの同地域内およびアジア地域への供給量が米国のガソリン消費の拡大もあって縮小傾向をたどっているためと見られている。