2001年07月06日 |
ダイヤニトリックスが設立披露パーティ |
需要家や流通企業など関係者多数が参集 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:ダイヤニトリックス、三菱化学、三菱レイヨン |
三菱化学と三菱レイヨンの折半出資によって7月2日に設立された新会社「ダイヤニトリックス」は6日、東京・千代田区の東商ホールで同社設立の披露パーティーを開いた。 同社は、三菱化学と三菱レイヨンの両社がこれまで個別に進めてきたAN(アクリロニトリル)とその誘導体であるAAM(アクリルアミド)やポリアクリルアミド(アクリルアミド系高分子凝集剤)等のAN事業チェーンを統合し、より合理的な体制で同製品事業を拡充していくことを目的に設立されたもの。 資本金は20億円。本社は東京都中央区京橋1丁目12番5号。社長は児玉亨氏。副社長は斎藤晃司氏。従業員数は約300人。事業内容は、AN、AAM、ポリアクリルアミド、N-ビニルホルムアミドおよび同ポリマー、アセトンシアンヒドリン、ANおよびAAM製造用触媒--などの製造・販売。当面の売上目標は年300億円。 5ヵ所に工場を持ち、主力のANの総設備能力は年産20万5,000トン、またAAMは同6万5,000トンである。各工場の設備規模は、水島工場=AN11万5,000トン、アセトンシアンヒドリン2万4,000トン、黒崎工場=AAM4万5,000トン、N-ビニルホルムアミド1,140トン、ポリビニルアミジン1,500トン、ポリアクリルアミド3,500トン、大竹工場=AN9万トン、富山工場=ポリアクリルアミド1万4,000トン、横浜工場=AAM2万トン--となっている。 この日の披露パーティーには需要家や流通企業の首脳など来賓多数が集まり、児玉社長ら同社の幹部を囲んで1時間半にわたって歓談した。 席上、挨拶に立った児玉社長は「旧三菱化成や旧日東化学の時代から数えて50年の歴史の中で蓄積してきた高度な技術と製品が当社の最大の財産と言える。この強みをフルに生かすと同時に、研究から生産、販売にいたるまでのあらゆる部門のスリム化にも大いに力を入れ、厳しい生存競争を生き抜いていきたい。ついては、顧客第一主義を経営の根幹に置いて需要家の皆さんと一緒になって適正利益を確保していくようにしたい」とスピーチし、盛んな拍手を浴びていた。 |