2001年07月06日
シックハウス検討委、新たに4物質にもガイドライン
テトラデカン等に室内濃度指針値を策定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:厚生労働省

 厚生労働省医薬局長の諮問組織である「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」は5日の会合で、新たに4種類の化学物質に対してもガイドライン(室内濃度指針値)を策定するのが妥当との結論をまとめ、中間報告として同省に報告した。
 対象物質は、テトラデカン、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、ダイアジノン、ノナナールの4物質。同委員会では、それぞれの物質の濃度の空気をヒトが一生涯にわたって摂取しても健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値を各物質の室内濃度指針値として採用していくべきだとして具体的な数値をまとめた。ただしノナナールについては、情報量が乏しいので今回は暫定値を設定するにとどめ、引き続き検討していくことにした。
 同委員会がガイドラインが必要と判断して指針値を策定した化学物質は、これで合計12物質となった。また、個別物質とは別に、総揮発性有機化合物量についても暫定目標値を策定している。
 今回同委員会がまとめた室内濃度指針値は次の通り。
 [テトラデカン]=330μg/立方メートル(0.04ppm)
 [フタル酸ジ-2-エチルヘキシル]=120μg/立方メートル(7.6ppb)
 [ダイアジノン」=0.29μg/立方メートル(0.02ppb)
 [ノナナール]=41μg/立方メートル(7.0ppb)