2007年05月18日 |
出光興産がエチレン設備の定修を終了 |
入れ替わって三菱化学が水島で定修入り |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:出光興産、三菱化学 |
出光興産はかねて千葉工場内のエチレンプラントの定修を実施していたが、当初の予定通りのスケジュールで全ての作業を完了して週明けから稼動を再開した。 今回の定修の対象となったのは、同社が保有する2基のエチレンプラントのうち千葉で稼動中の年産374,000トン能力(非定修年は413,300トン能力)の装置。運休期間は49日間であった。同プラントの場合は4年に1度の定修が認められているので、次回の定修は2011年4〜5月ということになる。 徳山工場内で稼動中のもう1基のエチレンプラント(定修実施年で623,000トン、定修スキップ年で688,000トン能力)は今年のスキップが認められており、次期の定修は08年12月となる見込み。 現在国内では、三菱化学が出光興産・千葉工場のエチレンプラントの定修明けと入れ替わるタイミングで水島事業所内の同450,000トン(同496,000トン)能力のエチレンプラントの定修に入っている。同装置は7月3日まで運休となる見通し。 また6月には、大阪石油化学も定修を実施する予定。堺の同455,000トン(同500,000トン)能力の設備を6月23日から7月26日まで運休する。さらに同プラントの稼動再開直前から三井化学の千葉工場内の同553,000トン(同612,000トン)能力のエチレン装置が定修入りする予定。運休期間は7月21日から8月10日までとなる見通し。このほかの国内のエチレンセンターで年内に定修を実施するの予定にあるのは住友化学だけ。同社は8月末から10月中旬まで千葉工場内の同380,000トン(同415,000トン)能力のエチレンプラントを運休して定修を実施する予定。したがって今年の定修・運休設備は合計5基で昨年に比べて4基少ない。 |