2007年05月18日
サウジとのナフサの割増金交渉がスタート
日本に需要各国が集まって週明けから折衝
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 日本をはじめとしたアジア各国のエチレンセンターと大手商社ならびに石油企業の多くは5月21日から東京でサウジアラムコとの間で今年下期(7〜12月)に取り引きするナフサのプレミアム価格交渉を開始する。
 
 サウジアラビアはかねてから日本の石油化学企業に取って極めて重要なナフサ供給国の一つ。昨年のわが国のナフサの総輸入数量2,729万8,761キロリットルのうちの443万5,093キロリットルはサウジ品で占められた。毎年韓国とトップを競っているが、昨年はサウジ品が最大のシェアを占めた。
 
 そのサウジのアラムコは、毎年の上期と下期のそれぞれのスタート前に日本をはじめとしたアジア諸国の石油化学・石油企業やトレーダとの間で該当する半年分の割増金をいくらにするかを決める会合を持つことにしている。
 この結果は、その後に開催されるUAEやクウェートなど多くの産油国とのプレミアム交渉に大きく影響する。それだけに来週一杯の話し合いの行方が注目される。