2007年05月18日
横浜ゴム、PUR系シーリング材を全面ニューアル
5月の製造分から順次市場に投入へ
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは18日、マンションやビル等のコンクリート建築物の外壁用目地材の主力商品である2成分形ポリウレタン(PUR)系シーリング材(商品名;UH-01NB)を全面的にリニューアルして5月の製造分から順次市場に投入しはじめたと発表した。
 
 同社によると、今回リニューアルしたUH-01NBの最大の特徴は配合の見直しによって作業性を大幅に向上させた点にあるという。従来の製品は、時間の経過とともに直線的に硬化が進むので作業の後半部分で打設しにくくなることがあった。それに対して今回のリニューアル製品は硬化の開始までの時間を延長できて従来の製品にない長時間の作業が可能になるので、充填から仕上げまでの作業がしやすくなるという。しかも、その後に急速に硬化する性質も併せ持つので後工程への影響が少なく、現場の工程管理が一段とやりやすくなると同社では説明している。
 
 また、使用可能な温度範囲が広がったこともリニューアル製品の持つ大きな特徴という。もともとシーリング材は季節の温度変化によって硬化速度が変わる性質を持つ。このため予め、これまでは季節に応じた硬化速度を設定して販売してきたが、“新UH-01NB”は使用可能温度範囲が広げられているので年を通して良好な作業ができるようになっているとのこと。さらには重量が約20%少ないこと、へら切れ性能が向上したこと、ホルムアルデヒド発散量がゼロか微小で環境適合性に優れていること、等々の強みも持つという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=5925