2007年05月21日
ナフサのC&F/ジャパン、週平均でも700ドル超え
前の週に続く最高値更新、週末は722ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンエンター筋が集計したところによると、わが国の商社や石油・石油化学企業が国際スポット市場で先週中に契約したナフサ価格の週平均のC&F価格(C&F/ジャパン価格)はトン718ドル強となった模様。

 4週連続の上昇で、前の週の平均を同約21ドル上回っている。率にしておよそ3.0%のアップとなる。この結果、週単位では前週に続いての最高値の更新となった。週末には同722ドルまで上がっている。
 また、北西欧でもスポット相場が続騰している。先週のCIF価格の平均は約698ドルで前の週の平均を11ドル弱上回っている。

 このように日本向けと西欧向けがともに続伸となったのは、原油の国際スポット価格が再び上昇に転じたためと見られる。先々週までのナフサ価格の高騰の最大の要因は、ナフサの需給バランスが世界各地で逼迫してきたことにあった。しかし先週のC&F/ジャパンの上昇率はWTI、ブレント、ドバイの3大マーケットの原油価格のアップ率のちょうど平均値となっている。石油化学業界にとって事態は一段と厳しいものとなりつつある。