2001年07月06日 |
日石化学、東燃・東亞など精製3社の「海底パイプライン」利用へ |
「ルネサンス計画」に協力、工場下に長大トンネル |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:経済産業省 |
石油コンビナートの高度技術統合を目指す、経済産業省の「ルネサンス計画」は2年目の入ったが、川崎地区の東燃ゼネラル石油、昭和シェル、東亞石油3社は、このほど製油所間をつなぐ海底パイプラインのルート設計を終え、トンネル掘削工事を開始した。 トンネルは直径約3メートル、総延長約3,400メートル、東燃ゼネラル石油と東亞石油間を海底で結び、内部に大小複数のパイプを通す。地上部分に日本石油化学浮島工場の石油化学工場があるため、トンネルはこれを「う回」する予定だったが、日石化学と交渉し、同社の工場の下を通すことが可能となった。これにより、パイプラインは効率よく直線で結ぶことができるようになった。 日石化学は「ルネサンス計画」終了後、石油精製3社と原料、製品、副生品の融通にこのパイプラインが利用できるようになる。 川崎地区の石油3社は同計画の中で(1)高粘度流体配管移送技術(2)水添分解脱硫プロセス残さ油の熱分解処理技術(3)運転監視システム(4)パイプライン制御システムなどの開発研究を共同で行うことにしている。 |