2007年05月22日
SMの生産と出荷、4月もともに前年を上回る
月末在庫は一気に7万トン台に縮
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が22日に集計したところによると、SM(スチレンモノマー)の4月の生産量と出荷量はいずれも前年同月の実績を上回った。ともに伸び率が20%と大きく、この結果、月末在庫は一気に7万トン台に縮小した。
 
 SMの4月の生産量は263,412トンで前年同月を20%上回り、4ヵ月連続の前年同月超えとなった。これには、定修による運休プラント数が少なかったことに加え、PSメーカーをはじめとした誘導品メーカーの多くが生産量を増やしたことが大きく寄与していると見られる。
 
 一方の出荷量は302,319トンで、前年同月比は生産と同様に20%増となった。2ヵ月連続の前年同月超えである。
 うち国内向けは167,540トンで前年同月比8%増、輸出は134,779トンで同40%増となっている。いずれも2ヵ月連続の前年同月超えである。国内向けの増加には、PSメーカーなど誘導品メーカーの稼働率の引き上げが、また輸出の大幅増には中国を中心としたアジア全体の引き合いの活発化がそれぞれ貢献したと見られている。
 
 この結果、月末在庫は過去2ヵ月続いた10万トンの大台を一気に大きく割り込んで75,339トンとなった。前年に対しては30%減、前年同月に対しては11%の縮小となっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1179815387.tif