2007年05月23日
ポリオレフィンの値上げ、小規模需要家には浸透
樹脂メーカーはナフサの続騰で再値上げを計画
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン各社が打ち出していたキロ15円がらみの値上げが小規模の需要家の間に次第に浸透しはじめてきた。

 需給バランスが均衡していることに加えて、かねてからナフサ価格の急騰ぶりが多くの加工メーカーの間に知れ渡っていてあるていどの値上げを予想していたところが多かったためと見られる。

 ただし、大手の需要家との交渉はこれからが本番といったところ。これは、これまでの各樹脂の値上がり分を製品価格に転嫁し終えてないとして上げ幅の圧縮や実施時期の引き伸ばしを求める加工企業が多いため。

 これに対して樹脂メーカーの多くは、7〜9月期のナフサ価格が一段と高くなるのが避けられなくなったと判断、このため今回の交渉を早期に決着して再値上げの準備に入る構えにある。需要家の中には当面の交渉をどういったかたちで決着すべきか決めかねるところも出ている。