2007年05月28日
出光興産、イチゴ用の微生物防除剤「タフパール」発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産はイチゴの葉や果実に発生する「イトゴうどんこ病」の微生物防除剤「タフパール」(商品名)を開発したため、今月30日から発売する。

 イチゴうどんこ病は、イチゴの葉や果実の表面がうどん粉をまぶしたように白くなる病気で、被害が多発した場合は、収穫量が低下するためイチゴの重要病害とされている。
 
 「タフパール」は、このイチゴうどんこ病を予防する微生物防除剤で、有効成分に栃木県農業試験場が発見した「タラロマイセス フラバス菌」を含んでいる。
 
 この菌は、病原菌を直接、殺菌防除するのではなく、その生育場所を奪うことで、葉や果実の表面を保護する。このため、同剤に対する耐性菌がほとんど発生しない。使用回数の制限がなく、果実への汚れが少ない。安全性が高く、環境にも優しいなどの特徴がある。

 今後は、イチゴ炭そ病やトマト葉かび病などへの適用拡大を進め、対象作物や対象病害を広げていくことで、「食の安全・安心」のニーズに応えていく方針だ。

【タフパールの概要】
(1)農薬登録日 :2007年3月7日(農林水産省登録 第21919号)
(2)製造・販売元:出光興産
(3)荷姿 :100ミリリットルボトル 10本/箱
(4)イチゴうどんこ病 希釈倍数 :2000倍

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1180339443.pdf