2007年05月29日 |
経済成長戦略改定案「イノベーションを生み出す仕組みを強化」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省が28日発表した「経済成長戦略大綱」改定案によると、わが国産業界が今後「国際競争力の強化」を実現していくためには、 (1)科学技術等によるイノベーションを生み出す仕組みの強化 (2)産学官連携により世界の潜在需要を喚起する新産業群の創出 (3)高度な部品・材料産業やモノ作り中小企業の強化 (4)産業競争力を支える国際物流競争力の強化の4項目がとくに重要であるとしている。 このうち(1)の「イノベーション」については、「世界トップレベルの研究拠点の構築に向けた取組みの充実」と「強力かつ機動的に研究を推進する仕組み」、さらに「研究と市場の間における大学、公的研究機関、産業界、政府の連携、また異分野の融合により、研究開発の成果を迅速に市場化につなげる仕組みの構築(イノベーション・スーパーハイウェイ構想)を目指す」としている。 さらに環境・省エネ技術とモノ作り技術、技術と感性の融合といった、わが国の強みをかけ合わせた「環境重視・人間重視の技術革新・社会革新」を促進し、その成果を世界に発信していくとの点を強調している。 また(3)の「高度な部品・材料産業」では「わが国の産業の強みである信頼関係に基づいた川上・川下の間の連携等を維持・強化していくことが重要」だとしている。 さらに「技術戦略マップ」(07年4月)の活用等により、ユーザー企業との垂直連携による研究開発を推進することを通して、わが国経済発展の基盤である「高品質・高性能な部品・材料産業群の強化を図る」としている。 |