2007年05月31日
住宅の窓に断熱性能表示
経産省が今秋から実施を指導
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省は、住宅の窓やガラスならびにサッシの製造販売企業に対してそれぞれの製品、完成体である窓に断熱性能を表示するラベルを貼るよう指導していくことになった。今年8月を目途にラベルのデザインやその使用手法など細目を固めて9月に告示して実施を促していく考えだ。

 これは、エネルギー需要の急増が目立つ家庭部門の省エネを促すには住民が断熱・省エネ性能に優れた窓を的確に選択できる表示制度を創設することが重要と判断したことによるもの。窓、ガラス、サッシそれぞれもしくは窓全体がどのていどの断熱・省エネ性能を有しているかが簡単に判別できるデザインのラベルを製品に貼るほか、パンフレット等による性能表示も促していく。

 ラベルの一般名称は「省エネ建材等級ラベル」。窓とガラスに貼るラベルは熱貫流率の高低別に4種類で構成、熱貫流率が最も低い製品(1平方メートル1度につき2.33ワット以下のもの)には四つ★のマークの貼付を認めるが、熱貫流率が最も高い製品(同4.65を超えるもの)の★は一つだけとする。

 サッシの場合もラベルは4種類とする。木製とプラスチック製、または木もしくはプラスチックと金属との複合製品については★四つとし、金属製熱遮断構造のものは★三つ、金属製で複層ガラス用の製品は★二つ、そして金属製で単板ガラス用は★一つとする。

 こうした内容の表示が普及していけば、断熱・省エネ性能に優れた塩ビサッシの存在が広く一般市民に知られるようになり、市場開拓に大きな弾みがつくことになりそうだ。