2007年05月31日 |
「機能商品とヘルスケアを大きく育成」と小林社長 |
三菱ケミカルホールディングスが事業説明会 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス |
三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長は31日に事業説明会を開き、今後の経営方針や同社長が実現を目指す同社の行動規範の概要などを明らかにした。 はじめに同社長は「先ずは10年なり20年なり先の世の中全体と当社グループのあるべき姿をきちんと描き、その上で当面の目標を決めて遅滞なくそれをクリアしていくようにしたい」と、長期の視点に基づく経営の進め方に徹していく考えを示した。 そして2025年の事業環境については、「(1)地球環境と資源の限界を意識することが必須となってその対応を早急に迫られこと(2)長寿高齢化の進展に伴い健康に対するコストを含めたニーズが一層重要になること(3)中国を筆頭にBRICs等の新興諸国が台頭し、日本の先端商品開発企業が大きく脅かされるようになること(4)巨大化するアジアの化学品市場を資本力のあるアジア・欧米・中東の企業が競い合い淘汰が進むこと、等によって現在とは大きく変わった姿になっているはず」と予想。 次いで、そうした将来の環境を見据えた同社グループの姿については「無限の可能性と広がりを持つ“グッドケミストリー”を基盤とする世界のリーディングカンパニーであるとともに、社会からより信頼される会社というのが目指すべき姿」と述べ、「ついては企業活動の方向性をComfort(快適)、Health(健康)、Sustainability(環境)の三つのキーワードに収束させていきたい」と経営の基本方針を披露した。 また、今後の経営目標に関しては「先ずは機能商品とヘルスケアの両部門で営業利益の多くをかせげる体制にしたい」と語り、そして「エレクトロニクス分野では光と色とクリーンエネルギーによって、また医薬分野ではシックケアからヘルスケアまでを広くカバーしていくことで、そして石化では基盤となる事業を強化していくことでそれぞれがきちんと収益を確保していくように持っていきたい」と言葉を繋ぎ、高付加価値・高機能型の独自の製品の育成によって発展を目指していく考えを強調した。 |