2007年05月31日
積水化成品、感染性物質の「国連規格輸送容器」発売
国内初「SECURITY PACK セキュリティパック」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化成品工業

 積水化成品工業は31日、感染症の予防や患者の医療活動などに必要な「危険物輸送容器」をわが国で初めて開発、国連認定も取得したため、6月1日から本格発売すると発表した。

 ウイルスなどの感染症対策には、政府も「感染症新法」の制定など力を入れているが、一方では病毒を移しやすい「危険物質」の取扱い規制も強化されている。

 こうした危険物品の輸送容器には、国連(UN)が定める国際規則はあるが、国内でこの認定を受けたメーカーはなく、保健所などは輸入にたよっているのが現状。

 積水化成品が開発した危険物輸送容器の特徴は次の通り。
(1)発泡スチロール事業で培ってきた品温管理、緩衝設計技術力により、衝撃耐性(降雨、冷凍調質後の落下・破裂)、耐圧・密閉性(冷凍域、高温域)等の国連(UN)の性能試験基準に合格した。
(2)すべての試験項目を自社工場内の設備で実施できる。
(3)組合せ容器となる当商品のアッセンブリー作業を含めた品質管理基準のノウハウがある。

 2007年度の国内需要は1.8億円、 国外は180億円の見込み。同社は2007年度3,600万円、08年度は海外も含めて1億円の売上を目指す。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1180584231.pdf