2007年06月01日
「特許審査迅速化」07年度計画、審査待ち期間28カ月に
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、特許庁

 特許庁は1日、「特許審査迅速化」の中長期目標を達成するための07年度実施計画を発表した。31日開催の知的財産戦略本部会合で甘利経済産業大臣が報告した。
 
 特許審査の迅速化については、04年5月の「知的財産推進計画2004」で、審査順番待ち期間を「最終的にはゼロにする」ことを目指し、中間目標として08年に20カ月台、2013年には世界最高水準となる11カ月を達成することを定めている。
 
 これを前提として、07年度は審査順番待ち期間を28カ月台にとどめる計画。具体的な取組みとして主に以下の施策を推進する。
 
 (1)審査迅速化・効率化に向けたさらなる取組み
 ・任期付審査官の増員など必要な審査官の確保
 ・先行技術文献調査の民間外注の拡大
 
 (2)特許審査の質の維持・向上
 ・審査に関する品質管理体制の強化
 ・先行技術文献調査精度の一層の向上
 
 (3)企業における戦略的な知財管理の促進
 ・出願・審査請求構造の改革(出願内容の事前チェックの徹底など)
 ・トップ懇談等の着実な実施
 
 (4)外国特許庁との協力
 ・特許審査ハイウェイのさらなる展開
 ・特許制度の実体的調和
 ・三極間における出願様式の統一