2007年06月05日
「住宅産業研究会」が中間取りまとめ
省エネサッシの利用促進も提言
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局長の私的研究会である「今後の住宅産業のあり方に関する研究会」は4日の第3回会合で、事務局の住宅産業窯業建材課が作成したこれまでの議論の中間取りまとめ案を審議し了承した。

 この日に事務局が示した中間取りまとめ案は、「今後の住宅産業が目指すべき方向性」として
(1)住み継ぐ、住宅システムの構築(メンテナンスによる資産価値の維持や良質な新築住宅の供給など)
(2)快適かつ省エネルギーな住生活の実現(新たな技術の活用や住まい手の意識啓発など)
(3)産業としてのフロンティアの創造(閉塞感の打破、人材・資金の引きつけ、海外での事業展開、新たな住生活ニーズへの対応など)
の3点が挙げられると指摘、それぞれの課題をクリアしていくための細目を引き続き同研究会で論議し、今年度末までに最終報告書をまとめるというもの。フロンティアの創造に関しては6月中にも別個にワーキンググループを設置する。

 注目されるのは、基本課題のひとつ「快適かつ省エネルギーな住生活の実現」に関して「既存住宅の省エネルギー性能の向上」が重要テーマの一つと強調、「開口部の断熱性能向上のため省エネガラス、省エネサッシの利用促進」が大切と指摘している点だ。優れた断熱・省エネ性が特徴の塩ビサッシを念頭に置いての指摘である。