2001年07月03日
BASF、韓国SKのSM32万トン工場買収を発表
コア事業として強化、“グローバルサプライヤー”目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは3日、韓国のSKエバーテック社から、ウル山石油化学コンビナートにあるスチレンモノマー(SM)年産32万トン工場を買収したと発表した。調印は6月29日に行われた。

 BASFは現在ウル山にポリスチレン年産16万5,000トン、ABS樹脂同19万トン、発泡ポリスチレン同6万5,000トンの各設備をもち、SKエバーテック社のSM工場とはパイプでつながっている。このため原料からの一貫生産体制を確立したことになる。

 BASFはこれまでスチレン事業を同社の強みが発揮できるコア事業と位置づけ、積極的に基盤強化してきた。アジアでは中国・南京にポリスチレン年産16万トンと発泡ポリスチレン同4万トン工場をもち操業中のほか、2002年下半期操業入りをめどにシンガポールにシェルと合弁でSM/PO併産プラントを建設中である。
 
 同社はヨーロッパ、NAFTA、南米、アジアの各社にスチレン系樹脂の生産拠点を設け、原料供給面でも理想的なグローバルサプライヤーを目指す方針という。