2007年06月11日
ナフサのC&F/ジャパン価格が下降
先週の平均は4週間振りの700ドル割れ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット価格のうちのC&F/ジャパンが2週連続で下がってきた。エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油ならびに石油化学企業が先週中に国際スポットマーケットで契約したC&F価格の平均はトン当たり688ドル半ばとなった模様。
 
 前の週の平均は同708ドル強であったので、先週の平均価格は3%弱の下降ということになる。前の週とほぼ同じ幅の値下がりとなった。最近の最高値の5月第4週の平均に比べると5%弱の下降となる。C&F/ジャパンの週平均価格が同700ドルの大台を割り込んだのは4週間振り。
 
 この背景について多くのエチレンセンターや商社は、前の週に原油のスポット価格が軒並み下降したことが影響しているのではないかと分析している。先週の原油相場はWTIも北海ブレントも中東ドバイも全て再び反発、これに反応するように北西欧のナフサ価格も3週振りに小反発している。こうしたこともあって、石化関係者の間には、日本向けのナフサ価格が今後も下降を続ける可能性は低いと見る向きが多い。