2001年07月03日
エチレン系製品の5月の貿易は輸入が大幅減
輸出入バランスは12万7,500トンの出超
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省は3日、エチレン系製品の5月の輸出入実績をまとめた。それによると、エチレンとその誘導品14品目を合わせた合計15品目の総輸出数量はエチレン換算(以下同)で16万900トン、一方の総輸入数量は誘導品13品目合計で3万3,400トンとなった。差し引き12万7,500トンの輸出超過である。
 このうちの総輸出量は、前月比が0.6%増、前年同月比が2.3%増、輸出比率が26.5%となっている。総輸入量は前月比が27.6%減、前年同月比が19.6%減、輸出比率が7.0%ということになる。出超量は前月比が12%増、前年同月比が10.3%増である。この中では、総輸入量が前月に対しても前年同月に対しても大幅な縮小となっている点が注目される。この結果、差し引きの出超量も前月と前年同月の両方を上回った。
 5月の輸出の中では、SMの111.2%増(エチレン換算輸出量2万1,435トン)、VCMの47.2%増(同2万529トン)などの伸びが目を引く。LDPE、HDPE、PVCの汎用樹脂はそれぞれ15.0%減(同1万9,573トン)、13.0%減(同1万8,215トン)、8.3%(同3万1,878トン)減--と揃って縮小している。
 輸入では、HDPEの55.8%減(エチレン換算輸入量5,621トン)、EDCの51.9%減(同4,036トン)などが目立つ。
 この結果、1~5月の累計は輸出が82万7,000トン、輸入が18万7,000トンとなった。差し引き64万トンの出超である。前年同期比は輸出が2.7%減、輸入が5.9%減、出超量が1.7%減ということになる。