2007年06月13日 |
アジアでEVAの市況が急上昇 |
需給の逼迫でトン1,700ドルに |
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
アジア全域でEVA(エチレン酢ビコポリマー)の市況が急騰してきた。大手商社各社の情報によると、中国やインドなど大口消費国の最近の輸入CFR価格の多くはトン当たり1,700ドルに達している。 1ヵ月前に比べると100ドル強の上昇となる。記録的といえる高水準になっている。 この背景としては、(1)中国でスポーツシューズが爆発的な伸びを遂げていること(2)インドや中近東で軽量・耐水性のサンダルやスリッパの人気が大きく広がってきたこと(3)EVAの供給メーカー数が世界全体でも少ないため需要の拡大に供給が追いつかなくなってきていることの3点が挙げられるようだ。 こうした中で最近は、韓国、台湾、シンガポ-ル等のLDPEメーカーの間で利益率の高いEVAの生産比率を思い切って引き上げようとする動きが活発になってきている。そうした動きが加速すれば、LDPEの需給がさらに引き締まり、同樹脂のアジア市況の上昇にも拍車がかかることになる。 |