2007年06月14日 | |
「化学オリンピック」準備開始、8月には3億円募金へ | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本化学会、日本化学工業協会 |
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化学オリンピック日本委員会(委員長:野依良治・理化学研究所理事長)は14日、2010年に東京で開催される「第42回国際化学オリンピック日本大会」に向けた年度スケジュールが決ったと発表した。 大会は2010年7月19日から28日までの10日間、世界70カ国から高校生選手280人と役員ら220人、合わせて500人の参加者を迎えて開催される。 会場は、開会式をオリンピック記念青少年総合センターで開催し、実験試験を早稲田大学理工学術院、筆記試験を東京大学教養学部、また表彰式・閉会式は早稲田大学大隈講堂で開催する。 準備初年度の2007年は「大会テーマ」や「シンボルマーク」の決定、プレイベント事業計画の策定などを行う。 8月からは大会運営の“カギ”となる「募金活動」を開始する。募金額の目標は約3億円。企業からの寄付金や個人による寄付金、民間団体にも助成金など広く協力を呼びかける。 大会運営にかかる事業費はざっと5億円。新たに化学会社20社のほか、製薬、自動車、鉄鋼、電機などの産業界代表で構成する募金委員会を編成し、活動を開始する。 【野依委員長の話】 化学オリンピックの開催を機会に2010年を“化学の年”にしたい。一般の人にも呼びかけて、化学のおもしろさ、美しさ、重要性などを知ってもらいたい。学生たちは、日本の中でだけ学ぶのではなく国境を越えて競う合うよい機会になる。オリンピックを通じて日本のレベルを知ることはこれから大事だ。 |