2007年06月15日
KPCのナフサのプレミアムも大幅増額
8月起こし分がトン21ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 クウェート石油公社(KPC)とわが国の商社や石油精製・石油化学企業等とがロンドンで進めていた今年8月以降1年分のナフサのプレミアム交渉が大幅増額で決着した。
 
 クウェート産のフルレンジナフサのMOPA価格(プラッツオイルグラムのアラビア湾出し値の中値)にトン当たり21ドルを上乗せすることで決着した。交渉当初にKPCが提示した額はこれをさらに上回るものであったが、日本側各社が強く反発したため若干譲歩した模様。
 
 これに先駆けてサウジアラムコが極東各国に提示した今年下期(7〜12月)分のプレミアムは軽質NGLが同25ドル、ラビーグ渡しのフルレンジナフサが同22.5ドル、ジュベール渡しのフルレンジナフサが同20.5ドルと、いずれもかつてない高いレベルであった。このため、わが国の石化企業や石油企業の中には契約を見送るところも出たが、複数の商社は受け入れたと見られる。
 今回のKPCの提示額はそれに劣らぬ高額であり、これが今後のわが国全体の石化原料の価格体系に及ぼす影響がどのていどのものになるかが注目される。