2007年06月18日
ナフサのC&F/ジャパン、先週も下降
5週連続の最高値の後、3週連続の値下がり
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油・石油化学企業等が先週中に国際スポット市場で契約したナフサの週平均のC&Fベースの単価はトン当たり674ドルとなった模様。
 
 前の週の平均単価を14ドル強(およそ2%)下回っている。5週連続して最高値を更新してきたあと、一転して3週連続の値下がりとなった。4月20日前後の水準に戻ったことになる。北西欧のCIF価格は同663ドル半ばで、2週連続の下降となっている。

 一方、原油のスポット価格はこのところ大きな変動がない。先週の平均を前の週に比べると、WTIは1%強の値上がり、北海・ブレントは逆に1%高、中東・ドバイは横並びとなっている。

 従来のような原油連動のパターンが崩れつつある。その背景についてエチレンセンターの多くは、国際トレーダー筋がナフサの取り引きに際しての重要な判断材料を米国のガソリンの在庫の増減に求めるようになったことが大きいと分析している。つまり、ここにきてのナフサの国際スポット相場の軟化は、拡大一途に合った米国におけるガソリン需要が縮小に向かい始めたことによるところが大きいとの見方なわけ。ベンゼンの国際市況の変動ともリンクする時代に入ったと指摘する向きも少なくない。