2007年06月18日 |
チッソ子会社、熱応答性磁性ナノ粒子「ThermaーMax」新シリーズ上市 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:チッソ |
チッソは18日、子会社のマグナビート社(本社:神戸市灘区、大西徳幸社長)が熱応答性磁性ナノ粒子「ThermaーMax」の新タイプとして、冷却により粒子を凝集させる「UCSTシリーズ」を開発、7月1日から新発売すると発表した。 「ThermaーMax」は生体物質の分離・精製・濃縮用途に開発された、粒径約100ナノメートルの磁性ナノ粒子で、懸濁液の温度を変化させるだけで短時間、高収率に抗体やタンパク質の精製を行うことができる。免疫診断や環境ホルモン検査、ゲノム創薬開発などでのタンパク質の少量多検体処理に応用できる。 これまでは加熱によって粒子を凝縮させる「LCSTシリーズ」を上市し、タンパク質を解析する大学や研究機関を対象に販売してきた。 新たに販売する「UCSTシリーズ」は、冷却磁気分離タイプで、10度C以下に冷却することによって磁性ナノ粒子を凝集させる。熱の影響を受けやすいバイオ実験に用いる場合、低温条件で反応させることを可能にしたことになる。 「ThermaーMax」は昨年4月の発売いらい、その先端性や特異性が関連学界や業界で反響を呼んできた。これまでに「第4回バイオビジネスコンペ・ジャパン最優秀賞」や「オルガテクノ大賞・部門賞」を受賞したのに続き、今年6月には「第21回先端技術大賞・特別賞」を受賞することも決った。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1182147843.pdf |