2001年07月02日
汎用樹脂の対中輸出、5月はLD以外が前年超え
PP、PS、PVCが軒並み高率伸長
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 汎用樹脂の5月の対中国向け輸出通関数量(香港向けを含む)は、LDPEを除いて全て前年同月を上回った。中でもPP、PS、PVCの3樹脂の伸び率の高さが目を引く。これに伴う1~5月の累計は、LDPEとPSが前年同期を下回ったが、HDPE、PP、PVCの3樹脂はいずれも前年を10数パーセント上回った。
 汎用樹脂の5月の中国向け輸出通関数量は、LDPEが1万2,578トン(前年同月比91.0%)、HDPEが1万0,968トン(同104.9%)、PPホモポリマーが1万5,621トン(同165.1%)、PPコポリマーが3,568トン(同180.1%)、PP合計が1万9,189トン(同167.7%)、PSが1万3,409トン(同149.1%)、PVCホモポリマーが5万6,040トン(同129.9%)--となっている。
 4月に前年同月を24.4%上回ったLDPEが5月は逆に9%の減少となった反面、4月に14%減と不振であったPPコポリマーや11.7%減に終わったPS、さらには0.6%減と足踏みしたPVCの各樹脂が揃って大幅な伸びを遂げた点が注目される。
 1~5月の各樹脂の累計は、LDPEが5万9,088トン(前年同期比87.7%)、HDPEが5万3,657トン(同114.9%)、PPホモポリマーが6万8,753トン(同114.9%)、PPコポリマーが1万7,969トン(同105.0%)、PP合計が8万6,722トン(同112.7%)、PSが6万6,725トン(同96.3%)、PVCが25万5,180トン(同117.9%)--となっている。依然としてわが国汎用樹脂業界が中国に対して多くを依存していることを端的に表していると言える。