2007年06月26日
ナフサのC&F/ジャパン、670ドル台が続く
欧州のスポットは4週連続で660ドル台
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、先週中にわが国の大手商社や石油企業ならびに石油化学企業等が国際スポット市場で契約したナフサの週平均単価は日本着のC&Fベースで1トン当たり675ドル半ばとなった模様。前の週の平均に比べると同約1.5ドル(0.2%)高で、2週間振りの小反発ということになる。
 
 週単位のC&F/ジャパンの同700ドルの大台割れはこれで3週連続となった。先週の平均単価は、直近のピークの5月第3週に比べると50ドル強(約7%)安い。4月第1週の平均まで戻ったことになる。
 北西欧のCIF価格の先週の平均は665ドルで、4周連続の660ドル台となっている。北西欧におけるナフサの需給の緩みを雄弁に物語っている。最近のC&F/ジャパンの下降には、北西欧の余剰玉のアジア地域への流入が大きく影響している模様。
 一方の原油のスポット相場は、ここにきて反騰の傾向を示し始めている。北海・ブレントの先週の平均価格は前の週の平均の1.8%高にとどまっているが、中東・ドバイは2.3%アップで、WTIにいたっては3.3%高となっている。このため、今週から来週にかけてのナフサのスポット相場は再び上げ基調になるのではないかとの見方が関係筋の間に広がっている。