2007年06月26日
三井化学、大阪のPH設備も定修入り
先週末から20万トン設備が約1ヵ月運休
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は23日から大阪工場内でフェノール(PH)プラントの定修に入った。設備規模は年産20万トン。運休期間は7月21日までの約1ヵ月となる。

 同社は14日から「ミツイフェノールズシンガポール(MPS)」の同25万トンのPH設備を定修と能力増強工事のために運休中である。したがって現在は、同社の4拠点トータル年産84万トン能力のPHプラントのうち45万トン、全体の54%が運休となっている。

 一方のPHの需要は、中国を中心としたアジア市場全体で順調に拡大している。このため、アジア最大手の三井化学の日・シ両拠点の定修・運休によってPHのアジア地域における当面の需給バランスは一段とタイトとなる。なお、大阪とシンガポールの操業再開後は9月から10月にかけて韓国、米国、西欧の各地で秋の定修が相次ぐ見通しにある。