2007年06月28日 |
06年度の海外プラント成約高は178.5億ドル、30.7%減 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省国際プラント推進室が28日発表した2006年度の海外プラント・エンジニアリング成約実績によると、成約高の総額は178.5億ドルで、前年度に大型案件の受注が集中した影響もあって、前年度比30.7%の減少となった。件数は1,076件で16.1%増加した。調査対象企業は190社、回答企業は155社(81.6%)だった。 主要マーケットは(1)アジア 64.1億ドル (2)中東 46.8億ドル (3)北米 23.1億ドル。アジアでは中国、タイ、インドの順。中東はカタール、アラブ首長国連邦、サウジアラビアの順だった。 プラントの機種別では(1)発電プラント 55.5億ドル (2)エネルギープラント 38.1億ドル (3)交通インフラ 26.7億ドルの順。化学プラントの成約高は24,0億ドルで前年度の26.1億ドルを下回った。 なお、06年度の特徴については以下の通り分析している。 (1)前年度に比べて、案件の規模は小さくなったものの、発電、エネルギー、化学、交通インフラ分野を中心に金額規模の大きいプロジェクトの成約が相次いだ。 (2)とくに発電プラントは、各国で導入が進む複合火力発電施設に加え、米国の風力発電施設、カナダの石炭火力発電施設等を成約するなど、好調な状況が続いた。 (3)世界的なプラント需要の拡大と、円安傾向によるわが国企業の価格競争力向上等が複合的に作用し、わが国からの機器・役務輸出が前年度に続き高水準となった。 |