2001年06月29日
汎用エンプラの出荷、5月は6品目中4品目が前年割れ
前年超えの2品種もわずか2%台の低成長
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省の5月の化学工業統計速報によると、汎用エンジニアリング樹脂の5月の出荷実績は、合計6品目のうちの4品目が前年同月の実績を割り込んだ。前年を上回った2品目も、伸び率は極めて低く、PC(ポリカーボネート)が2.1%、PET(ポリエチレンテレフタレート)が2.0%という低水準にとどまっている。
 前年同月の実績を下回ったのは、PA(ポリアミド系樹脂成形材料)(4.3%減)、POM(ポリアセタール)(10.7%減)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)(3.4%減)、変性PPE(変性ポリフェニレンエーテル)(38.1%減)--の4樹脂。中でも変性PPEの大幅な縮小が特に目立つ。
 一方の生産も、6品目中の4品目が前年同月を下回った。前年同月超えは、PA(0.2%増)とPC(2.2%増)だけ。いずれも出荷同様に低率だ。他の4樹脂は、POMが7.6%減、PETが6.6%減、PBTが2.8%減、変性PPEが33.5%減となっている。
 6品目のうち、生産も出荷も前年を上回ったのはPCだけで、POM、PBT、変性PPEの3樹脂は生産も出荷も前年を下回った。各樹脂の実績は以下の通り。
 [PA]    ▽生産= 2万0,670トン▽出荷=1万9,079トン
 [PC]    ▽生産= 3万2,533トン▽出荷=2万9,251トン
 [POM]   ▽生産= 1万1,075トン▽出荷=1万0,345トン
 [PET]   ▽生産=10万7,123トン▽出荷=5万0,916トン
 [PBT]   ▽生産=   5,790トン▽出荷=  4,056トン
 [変性PPE] ▽生産=   4,886トン▽出荷=  5,137トン