2007年06月29日 |
化学品輸出、5月も引き続き活発 |
多くの製品が前年同月を大きく上回る |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:財務省 |
主要化学製品の輸出は5月も引き続き活発であった。財務省が28日にまとめた5月の貿易統計によると、主要化学品合計25品目のうちの19品目が前年同月の実績を上回った。 これで、合計25品目中過半数の前年同月超えは3ヵ月連続となった。25品目中19品目の前年同月超えは4月に続いてのもので、今年に入ってからは2度目。 しかも、前年同月に対する伸び率が一ケタにとどまったのは、PX(2.6%増)、ビスフェノール-A(9.7%増)、ABS(3.4%増)、ポリカーボネート(6.5%増)の計4品目だけ。他の15品目は全て2ケタ以上の高い伸びとなっている。いずれも中国向けの増加が支えになっている。酢酸の10.4倍、フェノールの5倍、酢酸ビニルの2.9倍等が特に目立つ。エチレンも39.9%増、プロピレンも45.0%増とともに大幅な伸びを遂げている。 前年同月を下回ったのは、EG(42.0%減)、アセトン(8.1%減)、TPA(3.1%減)、TDI(22.0%減)、MDI(12.2%減)、カプロラクタム(17.6%減)の6品目。その多くは定修による減産やアジア地域における現地生産の拡大によるもの。 4月と5月がともに輸出が活発であったため、1月から5月までの累計も多くの製品が前年同期を上回っている。合計25品目のうち18品目が前年同期超えとなっており、これらの中ではフェノールの2.7倍、ANの2.1倍、エチレンの83.4%増、酢ビの80.8%増などが特に目を引く。 主要25品目の5月の輸出通関数量と1〜5月の累計は別表の通り。 【関連ファイル】 主要化学品の07年5月の輸出通関数量 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1183073010.xls |