2007年07月02日
ナフサの6月の国際契約価格、5月比31ドル安
スポットもののC&F/ジャパン、トン680ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油企業ならびに石油化学企業が国際スポットマーケットで6月中に契約したナフサの月間平均C&F価格はトン当たり約680ドルとなった模様。
 
 今年の最高値となった5月の平均価格は同711ドルであったと想定されている。したがって6月の平均価格は同31ドル下がったことになる。率にして4.4%の下降となる。5ヶ月振りの反落である。
 一方、原油の6月のスポット価格は逆に上がっている。WTIはバレル当たり67ドル半ばで、5月の平均を6.3%上回っている。それにもかかわらず日本向けのナフサ価格が下がったのは、ヨーロッパやインドで余ったナフサが大量に極東と東南アジアに流入してアジア地域全体の需給が一時的に緩んだせいと見られている。もっとも、前年同月に対比すると同47ドル(7.3%)高い。

 6月の契約分が日本に到着するのは8月初旬から月末にかけてとなる。その時点の為替が現在と同じレベルにあると仮定すると、キロリットル当たりのCIF価格の平均は、プレミアム価格を含めると61,000円前後となる。
7月の契約価格は再び同700ドル台に乗ると見られている。米国向けに西欧からナフサが再び大量に振り向けらえつつあてアジアナフサの需給バランスが再度引き締まる公算が強いためだ。