2007年07月03日 |
廃棄PETボトルの引取り量、5月も前年超え |
リサイクル量も前年比35%増の1万トン台 |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会 |
(財)日本容器包装リサイクル協会による使用済みPETボトルの5月の引取り量と最商品化(リサイクル)量は、ともに前年同月の実績を上回った。全国の市町村からの総引き取り量は前年同月比8.6%増の12,707トン、専門事業者に対する委託によるリサイクル量は同34.7%増の10,201トンとなった。 引取り量の前年同月超えは、25ヵ月振りに前年同月を上回った4月に続いてのもの。今年4月までは、分別収集した同ボトルを同協会に引渡さず貿易商社に売却する市町村が急増してきたため同協会の引き取り量が24ヵ月にわたって前年同月を下回っていた。2ヵ月連続の前年超えに同協会ではほっとしている。 要因については、同協会が18年度からPETボトルの有償入札の収入分を市町村に拠出するようになったのに伴い独自処理を減らして同協会への引渡し量を増やす自治体が出てきたことが大きいと多くの関係者が分析している。ただし財務省の5月の貿易統計によると、同月のPETくずの総輸出通関数量は25,562トンで前年同月を35.7%上回っている。 一方のリサイクル量の前年同月超えは、21ヵ月振りに前年同月を上回った4月に続くもの。1万トンの大台超えは6ヵ月振り。伸び率の34.7%は平成16年8月の44.6%以来の高水準である。5月が大幅な前年超えとなったのは、全体の約半数を占める繊維(ユニフォーム、カーペット等)化が37.9%増の4,985トンとなったのに加え、帝人ファイバーの稼動再開でボトル化が前年の約9倍の1,355トンに膨らんだため。シート化は3,565トンで同0.1%減、成形品化は267トンで同26.5%増、その他は29トンで同3.3%減となっている。 |