2007年07月04日
信越化学、従業員の「塩ビ樹脂サッシ」設置費用を助成
地球温暖化防止へ全社で取り組み
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:信越化学工業
塩ビ樹脂サッシの窓

 信越化学工業は4日、従業員が地球温暖化防止のため、断熱効果の高い「塩ビ樹脂サッシ」を設置する場合、費用の一部を助成する制度を導入することにしたと発表した。
 
 同社は、地球温暖化防止、化石資源の枯渇といった地球環境問題は、全社をあげて取り組むべき重要な問題と位置づけ、従業員が簡単に温暖化防止に貢献できる「塩ビ樹脂サッシ」の取り付けを通じて環境意識を高め、省エネへの参画を促す。

 従業員約3000人を対象に、本人が所有または居住する家の新築、増改築、改修時に「塩ビ樹脂サッシ」を取り付けた場合、購入額に応じて助成金を支給する。
 
 「塩ビ樹脂サッシ」には、政府もNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)を通じ「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」の補助金を交付しており、従業員にはNEDOの補助金制度も紹介していく。

 「塩ビ樹脂サッシ」は従来のアルミサッシに比べて熱伝導率が約3分の1と低く、高断熱効果があるため、省エネによるCO2削減に寄与するほか、結露防止など快適な室内環境を提供する素材として注目されている。欧米先進国や、中国、韓国では既に主流となっている。
  
 京都議定書で義務付けられた温暖化ガスの削減目標に向け、産業部門ではCO2の削減を進めているものの、家庭部門などはむしろ排出量が増加しており、目標達成のためには家庭部門の排出量削減が急務となっている。
 
 環境省もこのほど、塩ビ樹脂サッシを庁舎に採用し、簡単にできる省エネ対策の切り札として普及に努めている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1183535224.doc