2007年07月04日
信越化学、耐アルカリ性に優れた自己乳化型シリコーン消泡剤を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は4日、強い耐アルカリ性を有する自己乳化型シリコーン消泡剤「KS-540」を新たに開発し、発売したと発表した。
 
 pH=10以上の強いアルカリ性の発泡液に対しても、少量の添加で優れた消泡効果を持続的に発揮するうえ、発泡液が高温でも同様に高い消泡性能を得ることができる。

 こうした特長から、同製品はパルプの製造プロセス向けや水性切削油剤、各種アルカリ性洗浄剤、界面活性剤など、強いアルカリ性や高温のために従来の消泡剤では得られなかった用途に最適。
 

 「KS-540」は、親水性の変性シリコーンオイルとオイルコンパウンドから構成される有効成分100%の製品で、水系・非水系いずれの発泡液にも使用できる。
 
 水系発泡液に使用する場合には、冷水に同製品を添加、攪拌するだけで自己乳化して均一なエマルジョンを得ることができ、添加量が少ない場合でも調整が容易である。添加量は発泡液に対して50〜200ppmと少量の添加で十分な消泡効果が期待できるという。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1183536817.doc