2007年07月06日 |
三菱ケミカルHD、九州大学と「脳梗塞バイオマーカー」共同研究 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス |
三菱ケミカルホールディングスは6日、九州大学大学院医学研究院および久山生活習慣病研究所と、脳梗塞のより優れた治療、診断方法の開発を目指して、脳梗塞関連バイオマーカーの解析・探索に関する共同研究を行うと発表した。 九州大学病態機能内科学の脳循環研究室は、九大病院を含む7施設と協力して、脳卒中急性期患者登録(Fukuoka Stroke Registry:FSR)システムを構築し、脳卒中の臨床研究を開始している。また、同大学は久山町で45年間にわたり脳卒中を含む生活習慣病の疫学研究を実施している。これら脳卒中に関する九州大学の知見が、本共同研究の基礎となる。 三菱ケミカルホールディングスは、グループ内に製薬会社の三菱ウェルファーマ社と診断検査および創薬支援企業の三菱化学メディエンス社をもち「医薬と診断の融合」を目指している。 特に、三菱ウェルファーマ社は、脳梗塞急性期の治療薬として、血栓溶解薬、脳保護薬および抗血栓薬などの医療用医薬品を提供しており、今回、共同研究の対象となっている脳循環を重点領域の一つとした創薬研究に取り組んでいる。 また、4月1日には「医薬と診断の融合」のための技術開発を目指し、バイオマーカーR&D会社であるモレキュエンス社を設立している。今回の共同研究は、モレキュエンス社で実施する。 三菱ケミカルHDグループは、本共同研究から将来、脳梗塞の予防と治療のための新しい診断法および治療方法が提供できるものと期待している。 【有限責任中間法人久山生活習慣病研究所の概要】 (1)社名 :有限責任中間法人久山生活習慣病研究所 (2)所在地 :福岡県糟屋郡久山町 (3)代表者 :代表理事 尾前 照雄 (4)従業員 :約10名 (5)事業内容 :臨床疫学研究の受託 【株式会社モレキュエンスの概要】 (1)社名 :株式会社モレキュエンス (2)所在地 :横浜市青葉区 (3)資本金 :15億円 (4)株主構成 :三菱化学 100% (5)代表取締役社長 :加賀 邦明 (三菱ケミカルHD執行役員、へルスケア戦略室長) (6)従業員数 :約20名 (7)事業内容 :バイオマーカーの探索・研究 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1183697532.pdf |