2007年07月06日
BASF、吉林省でネオペンチルグリコール設備1万トン増強
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは6日、中国北東部・吉林省の吉林化学工業との合弁会社であるBASF JCIC ネオペンチルグリコール社(BJNC)が、ネオペンチルグリコール(NPG)の生産能力を1万トン拡大すると発表した。今年3月に発表したドイツ本社・ルートヴィッヒスハーフェン工場の能力増強と合わせると、グループ全体のNPG年産能力は、2007年末までに16万5,000トンとなる。

 BASF 中間体事業アジア太平洋地域本部 戦略ビジネスユニット ポリアルコール&スペシャ
リティーのディレクター、ディーン・ドレイパーは、次のように述べた。

「BASFは、主要市場にあるプラントの生産能力を増強することで、顧客の成長をサポートする。BJNCの両親会社がコミットしているダイナミックで成長著しいアジア市場の顧客に対し、これまで以上に迅速で確実なサービスを提供することが、今回の投資によって、実現できると確信している」

 今回の増強は、コーティング用途を中心とした幅広い需要の増加に対応するもので、BASF は欧州、北米、アジアに生産拠点を持ち、原料から製品まで一貫した統合生産体制をとっている。

【BASF JCIC ネオペンチルグリコール社の概要】
 1995年、吉林化学工業と共同で中国北東部・吉林省に設立。ネオペンチルグリコール
(NPG)を生産する。BASFの出資比率は60%で、プラントの操業は1998年5月。NPG は粉
体塗料樹脂や不飽和ポリエステル、可塑剤、医薬品の原料として使用されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1183689307.pdf