2007年07月09日
三井化学、シンガポールの「タフマー」生産設備を倍増
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:三井化学
MELSの既存タフマープラント

 三井化学は9日、αオレフィン共重合体「タフマー」の需要が好調なため、シンガポールで大幅増強することを決めたと発表した。
 
 ジュロン島に工場をもつ子会社の三井エラストマーズシンガポール社(MELS)が、総工費190億円をかけて現有年産10万トンを20万トンに倍増する。08年3月着工し、09年8月完成の予定。

 三井化学は現在、市原工場に「タフマー」年産5万トン設備をもつほか、今秋には同工場にEPDM同7万5,000トン設備が完成する。安定的な供給能力を確保することで、ポリオレフィンエラストマーのリーディングカンパニーとしての地位をさらに固める。


(1)製品  αオレフィン共重合体(ポリオレフィンエラストマー)
(2)商標  タフマーR
(3)立地  シンガポール ジュロン島
(4)生産能力  10万トン/年(完成後は既存の10万トンと合わせて20万トン/年)
(5)スケジュール 着工 08年3月、完工 09年8月
(6)総投資額  約190億円

 「タフマー」は柔軟・軽量な樹脂で、ポリエチレンやポリプロピレンなど熱可塑性汎用樹脂にブレンドすることで自動車用バンパーなど成型品の耐衝撃性、包装材のシール性や強度を飛躍的に向上させる機能をもっている。柔軟性を活かした成型材料として、スポーツシューズなどにも使用されており、自動車・産業材・包装材の各分野で急成長している。

【MELSの概要】
(1)社名  MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE. LTD.
(2)設立  2001年2月7日
(3)資本金  35百万US$(三井化学100%出資)
(4)社長  中嶋 靖
(5)事業内容  「タフマー」を中心としたエラストマー製品の製造・販売


ニュースリリース参照
○シンガポールにおけるタフマー生産能力増強について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1183953425.pdf

○Mitsui Chemicals to Expand TAFMER Production Capacity in Singapore
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1183953425.pdf