2007年07月09日
三菱化学・水島のエチレン装置が再稼働
定修を完了、先週末からフル稼働入り
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は7日から、同社水島工場内のエチレンプラントのフル稼働を再開した。5月10日から実施していた定修工事が7月3日完了し、その後の試運転結果が良好であったため約2ヵ月ぶりにフル稼働に踏み切ったもの。同プラントのエチレン年間生産能力は、定修実施年で45万トン、定修スキップ年で49万6,000トン。
 
 07年中に実施が予定されているわが国のエチレンプラントの定修・運休基数は、出光興産・千葉、三菱化学・水島、大阪石油化学・堺、三井化学・千葉、住友化学・千葉の5社合計5基。今年はスキップするところが多く、このため06年の9基を大きく下回るだけでなくこの数年の中でも最も運休プラント数が少ない年になる。
 
 今回の三菱化学・水島に続いては、6月23日から運休中の大阪石油化学・堺の同45万5,000トン(定修スキップ年は50万トン)装置が7月26日に定修を完了して翌日から稼動を再開する予定。
 そのあとは、三井化学が千葉の55万3,000トン(同61万2,000トン)装置を7月21日から8月10日まで、また住友化学が千葉の38万トントン(同41万5,000トン)プラントを8月末から10月中旬までそれぞれ運休して定修を実施する計画。