2001年06月28日 |
ポリオレフィンのアジア価格、7月渡し分もステー |
日本各社、契約の大幅削減を続ける |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、ポリオレフィンのアジア地域の7月における需要家渡し価格は6月とほとんど同じレベルに据え置かれることが決定した。わが国の商社やポリオレフィンメーカーが6月20日以降これまでの間に各地のユーザーやトレーダーと重ねてきた交渉で確定したもの。 香港渡しを例にとると、HP-LDPEはトン当たり640~650ドル、HDPEとL-LDPEがともに同600ドル(以上はいずれもフィルム用品種)、そしてPPのホモポリマーは同520~530ドルとなった模様。 7~9月期にわが国が入手するナフサ価格は、1キロリットル当たり2万5,000円と見られている。この場合のモデレート価格と実勢価格との間には、同50ドルから100ドルの格差があるというのが大方の見方となっている。このためわが国のポリオレフィンメーカーの多くは、7月も引き続き汎用グレードのスポット輸出は見送るほかないとしている。日系企業向けの長期契約ものか、価格が少し高い特殊品種か、あるいはオフグレード品に絞っていかざるをえないというところがほとんである。ポリオレフィンメーカーの中には、昨年の実績の3分の1に抑えるというところが増えてきている。 これに伴い、稼動率の調整を余儀なくされるところが相次ぎ、オレフィン装置の操業率調整の動きが加速することにもなると見られる。 |