2007年07月10日
先週契約の海外ナフサ価格、再び700ドル超え
5週間ぶりの700ドル台、北西欧でも3週連続の上昇
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油ならびに石油化学企業等が先週中に国際スポット市場で契約したナフサの日本着値(C&F/ジャパン)の平均はトン当たり702ドルとなった模様。
 
 週単位のC&F/ジャパンの700ドル台超えは、6月第1週の708ドルいらい5週間ぶり。前の週の平均に比べると21ドル強の値上がりである。率にしておよそ3.2%高ということになる。最近のボトムである6月第2週の平均に対比すると、約28ドル(約4%)の値上がりとなる。
 
 北西欧のCIF価格も、C&F/ジャパン同様に3週間連続で上昇している。先週の平均は695ドル弱で、週末には700ドルの大台に乗った模様。6月中旬いらいの700ドル台である。
 
 いずれも、原油のスポット相場の続騰に伴うもの。さらに言えば、ナイジェリア情勢の不安と米国におけるガソリンの先行きタイト観と先高観の持続が強く影響してのものであり、このためわが国の石油化学企業の多くは今後もしばらく高原状態が続くと予想している。