2007年07月12日 |
EVAのアジア市況が一段と上昇 |
酢酸の品不足と高騰が影響 |
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
EVA(エチレン酢ビコポリマー)のアジア地域の市況が一段と上昇してきた。米・セラニーズの酢酸プラントの修復の遅れに伴う酢酸ビニルの国際需給の逼迫と市況の急騰とが強く影響してのものと見られる。 わが国のポリエチレン業界筋の情報によると、最大消費国である中国の直近の輸入価格は、汎用品種のシューズ向けでもトン当たりCFR1,800ドル強となっており、他の機能品種の中には1,900ドルに達するものも現われているという。 6月中旬に比べると200ドル前後もの高騰となっている。年初に対比するとおよそ350ドルの値上がりとなる。 需要はシューズ向けを中心に引き続き旺盛で、わが国のEVAメーカーに対する引き合いは7月に入って一段と活発になっている。原料の一つの酢酸ビニルモノマーの品不足状態が長期化するとの見方が市場に広がっているためで、このため同樹脂のアジア地域の市況はさらに上昇することになる可能性が高い。 |