2007年07月13日
日揮、三菱商事など5社のCDMプロジェクト、政府承認
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省は13日、電源開発、日揮、三菱商事、三菱UFJ証券、関西電力の5社しんせいのあったCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトがいずれも政府承認されたと発表した。
 
 これで、これまでにわが国政府が承認したCDM/JIプロジェクトは、合計196件、年間CO2排出削減量は8,647.7トンとなった。
 
【電源開発】
・実施国    :中国
・プロジェクト名 :四川省二道橋水力プロジェクト
・プロジェクトの概要 :四川省にある黒水河の支流に水力発電プラントを建設・運営する。発電出力55MW規模。
・CO2排出削減量予測(年間) :20.2万トン

【日揮】
・実施国    :中国
・プロジェクト名 :安徽省セメント低温排熱回収発電プロジェクト
・プロジェクトの概要 :従来利用が進んでいなかった、350度C付近の低温排熱を回収する最先端の省エネ技術を適用し、セメント工場に廃熱回収ボイラー(2缶)と4.4MWの蒸気タービン発電機(1基)を設置し、クリンカー生成過程で発生する低位の排熱を回収、発電に利用する。
・CO2排出削減量予測(年間) :2.2万トン

【三菱商事】
・実施国    :中国
・プロジェクト名 :柳州化工公司の硝酸テールガスN2O除去プロジェクト
・プロジェクトの概要 :肥料・化学企業から生成されるN2Oを硝酸吸収後、テールガス除去する。工場内のアンモニア・プラントから供給された炭化水素を、還元剤としてではなく、テールガス再加熱用の燃料に用いる。
・CO2排出削減量予測(年間) :93万トン

【三菱UFJ証券】
・実施国    :インドネシア
・プロジェクト名 :インドネシアにおける天然ガス熱電供給プロジェクト
・プロジェクトの概要 :天然ガスによる発電機5機を建設し、13.6MWの発電と圧力8-10バールの蒸気、毎時9.8トンを出力する。
・CO2排出削減量予測(年間) :4.1万トン

【関西電力】
・実施国    :マレーシア
・プロジェクト名 :ヤシ殻・有機廃水コンポスト化プロジェクト
・プロジェクトの概要 :パーム油製造工場から出るやし殻・廃液をコンポスト化し、肥料として活用する。コンポスト化した肥料はパームやしのプランテーションに活用する。
・CO2排出削減量予測(年間) :2.9万トン